松竹座 二月花形歌舞伎

染五郎に愛之助、まだ見たことがない獅童の若手3人の舞台となれば、期待もたかまるというものです。
獅童はどうかな、いい役者さんかな。
2月4日夜の部。
おっちゃんに用事ができたので、小妹に付き合ってもらいました。
彼女は初歌舞伎です。
演目は、いがみの権太を愛之助で、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)のすし屋の段。
この「すし屋」を観るのは2度目です。
おととし、京都の南座で権太を海老蔵がやったのをよく覚えています。
ならずちんぴらの権太が心を入れ替え、親孝行しようとして、誤解され、父親に殺されてしまう悲劇です。
海老蔵の権太は、本心を明かし、父や家族の胸の中で、理解しあえた幸福の中で死んでいく救いがあるのだけど、愛之助の権太は、同様に家族の胸に抱かれながらも、自分の行動が無意味に犠牲をはらっただけだったという絶望の中で死んでゆくという演出で、同じ演目を違う演者で観る醍醐味を味わいました。
弥助および維盛役の染五郎の演技が踊りのように美しく、お里や権太をつきはなす残酷さもさらりと表現されていて、よかったです。
ふたつめの演目、研辰の討たれ(とぎたつのうたれ)
町人から侍に取り立てられた刀の研屋だった辰次(染五郎)は、殿様や奥方におべんちゃら、追従、つげぐちと調子よく、周囲の侍の顰蹙をかいまくるわけです。
そりゃあ染五郎辰次はいやなやつです。
見かねた家老が、叱咤罵倒、つばをはきかける。
それが悔しくて、染五郎辰次は家老を闇討ちにして、とんずらです。
家老の息子兄弟の愛之助と獅童は、敵討ちに旅立ちます。
何年も追いつ追われつの旅。
追いつめられ、きわどいところで逃げおおせる染五郎辰次。
舞台も変化に富んで、テンポよく、緊張感もあって、見飽きません。
追うのに疲れた兄弟がようやく香川は善通寺、果たせるか敵討ち。
染五郎のパワフルな逃げっぷりに劇場内はひきこまれて、拍手喝采です。
討たねばならぬ兄弟と、死にたくない辰次のやり取りの中で
敵を討つために生きることの意味、むなしさも立ち上って
染五郎あっぱれ、といったところでしょうか。
珍しくカーテンコールがあり、息のあがって汗びっしょりの三人のホッとした満足笑顔を見ることもできました。
イヤホンガイドさんを返却し、松竹座を出ると夜空の高いところに月。
用を終えたおっちゃんと合流して、小妹と3人、夜のまちに飲みにくりだしました。

すごくおもしろかったし、ええ夜でした♪

ちゅんちゅんさんの中継でいかにパワフルな舞台だったかわかります(笑)カーテンコールは歌舞伎には珍しいことですか?そういえば先日の初歌舞伎ではなかったっけ。。スーパー歌舞伎は毎回カーテンコールありましたよ♪それにしても楽しそう、また行きたくなりました!
投稿: ふにゃ | 2012年2月 7日 (火) 12:56
うんっ、次に染五郎が来るときには、ぜひぜひおすすめだよ~~。
テレビドラマの染五郎とは印象が違ってびっくりかも!
通路を走ってきて、すぐそばの席に座ったんだよぉ。
イケメンでしたっ(好みとはちょっと違うんだけどね、(*´艸`)クス)
カーテンコールは珍しいです。
幕がひかれるとそれでおしまいのことがほとんどだから、挨拶に出てくれるとうれしいなー。
会場、スタンディングで盛り上がったの♪
歌舞伎は癖になりまする~~~
投稿: ちゅんちゅん | 2012年2月 7日 (火) 19:50