よろり上海*6 蘇州から無錫は太湖へ

夜中に寝汗をかき呼吸が苦しくて目が覚めました。
どうしてこんなところにいるんだろう
いちじくぬぎに留守番までさせて
そう考える自分に驚きました。
6時起床
大陸の朝日は空ににぶく光るのです。
しんどい、と思いました。
どうしよう。
「大丈夫か?」とおっちゃん。
がんばるしかない。
集中するしかない。
なにかの試合の前の選手は、こんなふうなのかしら
気合いの入れ方が大げさで、自分でもちょっとおかしいけど
どうにもからだの芯にチカラがないのです。

旅行中は朝もがっつり!がいつものわたし
とりあえず、少しは食べるのだ、と向かったものの
なかなかすすみません。
スイカジュースとスイカがいちばんからだにおいしい。
うん、おいしいから、なんとかなる、なんとかしよう。
8時にロビー集合です。
無錫に向かって出発です。

蘇州の市街地を抜けると
どこにも山らしき影はない平地をひた走ります。
ここから西へただただ山をこえ砂漠をこえ、ゆくと、ヨーロッパ。
途方もないイメージに、ちぢみあがりそうになります。
景色に起伏があらわれたのは1時間も走ったころ
ようやく山だよ!
「山とはいわへん、こんもりした丘ってもんやで」
土地の起伏にホッとして
無錫は太湖のほとりに到着しました。

鼈頭渚公園とは、いったい何と読むのでしょう。
無錫の西、太湖畔の公園を散策しました。
太湖の広さは琵琶湖の3倍(ガイドのちんさん談)

かすんでいて、果てなく広がる湖面です。
海のようかといえば、波はないし、水は泥をとかしこんだ色なので違います。

この公園、中国人観光客でにぎわっています。
日本と関係のあるなんとかさんの話を熱弁しているちんさん。
「なんかそのー、なんかそのー、ほにゃらら」
ガイドさんの話は、そこでしか聞けないことがあるから好きなんだけど
なんかそのー、違う気がしてきました。
くすす。

この奇石が太湖石というらしい。
「太湖からとれた、運ぶのが大変だった、珍重された、この穴はしゃーっとしゅーっとしてできた、もうとれない、これ太湖石(たいこいし)」
ちんさんの熱弁から推測されたのは、これだけ。
太湖石が貴重なものでキーワードだということはわかった。
わたしの信頼はそろそろちんさんから遠ざかりつつあります。
昨日、気づくべきだったけど、あまりの体調の悪さにわからんかった…。
しゃーっとしゅーっとって、なんだ…。
見たところ、浸食されてできたたまたまの形の岩。
浸食=しゃーっとしゅーっ
「真珠や魚の、なんかそのなんかそのーー、やってます」
養殖ですか?
「そう!そのヨーショクがすばらしい」
魚はなにが獲れるんですか?
「うー、このくらいのちいさい、ほにゃにゃら、ですから」
…うう…もう質問したくない。

蘇州の夜の運河ぞいでも笛の音がきこえました。
ここでも中国らしいと感じられる曲がかなでられています。

蓮の花が咲いて
湖をのぞむ散歩道は気持ちがいい。

「無錫旅情」の石碑がありました。
無錫はこの歌のおかげで観光客も増え、人たちは日本に親しい感情を持っているそうです。
作は中山大三郎、歌は尾形大作、、、
し、しかし…どんな歌だったかまるで浮かばない。
演歌だったっけか。

ガイドのちんさんは、クルーズ船のチケットを買い忘れ、ツアー客を船に押し込んでおいて、窓口に走り戻り、自分は船に乗らないなど、しっこく。
あのひとは、しっこく王かもしれん。
「あはは。そこまでひどうはないやろう、ちょっとあかんけどな」
開けた窓から、さらさらとした風が顔をなで
船から眺める湖面は、遠くまできたのだという旅情をさそうにじゅうぶんです。

同船の観光客は中国人ばかりで、日本語は聞こえてきません。
さわがしい、やかましい、ときおり上からゴミがふってくる。
それでも驚愕するほどのマナーの悪さはなく
40分ほどのクルーズをじゅうぶんに楽しみました。

逆立ちしたまま、大声で歌うおっちゃん。
椅子の上、岩の上、あちこちで逆立ちせずにはおられないらしい。
そこにいる誰よりも姿勢のよい変なひとでありました。
遠くまできたなぁとしみじみしました。








































































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